TL小説に転生した腐女子は推し様を攻めたい!

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68話 【最終話】侯爵令嬢ルシフェリア、推し様と歩む未来へ――任命とプロポーズ

数日後――。簡素な書面で任命が下されるものとばかり思っていた私の予想は、見事に裏切られた。「……え、皇室から使者が?」広間に差し込む朝の光が、金糸で縫われた垂れ幕をきらめかせる。整列した騎士たちの鎧が、まるで拍手のように光を跳ね返していた。...
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67話 ついに、侯爵家を継ぐ決意を固める

カーテンの隙間から朝日が差し込む。まぶたを開けると、見慣れた微笑みがあった。指先がそっと私の髪をすくい上げ、優しく撫でている。「……おはよう、ルシ」「おはようございます……」まだ少し眠気が残った声で返すと、くすっと笑って、また髪を撫でられた...
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66話 お父様の無実証明と、日常のはじまり

翌日──。「お父様!!!!」「ルシフェリア!」門の向こうに、その姿が見えた瞬間。気づけば私は駆け出していた。距離を詰め、全力で抱きしめる。──朝、書類を提出した後、すぐに精査が始まったらしい。私が疲れ果てて眠り込んでいる間に確認が終わり、無...
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65話 お父様の、家族の未来のために

お父様の”無実を証明する”その点に絞れば、ミルフォード侯爵家の本当の帳簿を提出すれば良いだけ。それはお父様が残してくれた資料によって、簡単に証明することは出来そうだった。とはいえ、私の個人サロンと比べて──侯爵領ともなれば、帳簿の量は桁違い...
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64話 面会で託された言葉──ルシとティオが掴む真実

面会が終わった後、屋敷に戻るとまっすぐティオのいる客室へ向かった。「ティオ様!お父様に会えました!」「ほんと?よかった……」彼は安堵した表情を浮かべた後に、喉をごくりと鳴らすと私に問いかけた。「……何かわかった?」静かに首を横に振る。「いえ...
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63話 旧帝国憲法が導く、父との最後の面会

彼の規則正しく響く寝息が耳に届く。肌から伝わる、どこか落ち着く香りに包まれながら、ゆっくりと目を覚ました。視線を落とすと、彼はお腹を少し出して眠っている。暑いのに、それでも私をしっかりと抱き寄せて離さない。その姿が、愛おしくてたまらなかった...
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62話 屋敷の静寂に寄り添う、決意の夜

執務室を後にすると、廊下はやけに静まり返っていた。いつもなら遠くから聞こえる談笑や、忙しなく行き交う足音もない。広い屋敷の空気が重たく沈み込み、ただ自分の靴音だけが冷たい石床に響いている。(ティオ様……私が焦っている間にも、お母様に落ち着く...
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61話 父を救うため、侯爵令嬢は運命に抗う

ティオの胸に顔を埋めたまま、どれほど泣いただろう。肩越しに伝わる心音に合わせるように呼吸を整えると、次第に嗚咽は小さくなっていった。「……少し、落ち着いた?」耳元で低く優しい声がして、ティオが私の髪を撫でる。震える吐息を吐き出しながら、小さ...
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60話 平和な日常へ影…秘匿された罪と処刑

朝、目覚めた時も、ティオは優しく額に口づけてくれた。いつも通り別れて自宅に帰る際も――「気をつけて帰ってね。またすぐ会いに行くから。……ルシ、大好きだよ」その言葉を胸に、ルシフェリアはご機嫌のまま別邸を後にした。陽光の下を、軽い足取りで屋敷...
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59話 皇都デートと、酔いチョコハプニング

慌ただしさがひと段落した頃、私とティオ様は二人で皇都で休日デートを楽しんでいた。通りに出ると、皇都ならではのざわめきが押し寄せてきた。商人が値を張り上げる声、子どもの笑い声、楽器を奏でる音。焼きたてのパンの香ばしい匂いや、香辛料の刺激的な匂...
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